一般社団法人小田原歯科医師会

一般社団法人小田原歯科医師会のホームページです

 

 

会長挨拶
会長 安西 由充

 一般社団法人小田原歯科医師会の会長就任にあたり、ご挨拶させていただきます。
 小田原歯科医師会は、今年創立100周年を迎えます。その長い歴史の中でも、昨年から続く新型コロナウィルスパンデミックというかなり困難な時期に、重責を担っての就任となります。
 本会は小田原市、箱根町、真鶴町、湯河原町の一市三町で歯科医療に従事する歯科医師で構成されている組織になります。当地域は、神奈川県の中でも最も少子高齢化が深刻な地域であります。そこで本会は、高齢化対策としての地域包括ケアシステム構築に積極的に関わって参りました。また、以前より行政とともに出生前の妊婦や乳幼児の歯科口腔保健に携っております。本会会員は、生まれてから人生の幕を閉じられる時まで口腔の保健、医療を担うべく日々努めております。
 昨年度の緊急事態宣言発出にあたり、日常診療はもとより様々な保健事業も停滞を余儀なくされました。そのような中でありましたが、行政や関係諸団体と対策を検討し感染対策を徹底させた保健事業の早期再開に漕ぎつけ、遅延はあったものの必要な保健事業は遂行することができました。また、会員診療所での診療に関しては、以前より標準対策として培ってきたB型肝炎やC型肝炎、HIV罹患患者を想定した感染対策が功を奏し、飛沫感染への新たな知見に基づいた対策を加えることで、これまで会員歯科診療所での感染は報告されておらず、日々必要な診療が行われております。
 現在、当地域の医療従事者の獅子奮迅の働きにより、新型コロナウィルス感染症の収束が期待されますが、まだまだ予断を許さない時期ではあります。私たち歯科医師にできることは限られておりますが、要請に即応できる体制を整えつつ、歯科口腔保健、歯科診療を停滞することなく提供していく所存でございます。